2022年度NIMSインフラ構造材料パートナーシップ第4回研究会
主催
国立研究開発法人物質・材料研究機構 構造材料研究拠点
NIMSインフラ構造材料パートナーシップ
日時
2023年2月28日(火)13:30~17:00
※17:15より名刺交換会がございます。
方式
現地およびオンラインのハイブリッド開催
※オンライン配信はwebexを使用して行います。
場所
エッサム神田ホール1号館 5階・イベントホール2
趣旨
この度、NIMSインフラ構造材料パートナーシップでは、今年度最後の活動として第4回研究会を、エッサム神田ホールにてハイブリッド開催致します。
今回は、前国土技術総合政策研究所所長(現 東京海上日動火災保険株式会社)の木村嘉富氏に「インフラ維持管理の現状と将来展望」についてご講演いただく他、亜鉛メッキ鉄筋の構造物応用と腐食挙動について鹿児島大学 審良善和先生、物質・材料研究機構 土井康太郎氏からご講演いただきます。
また、研究会後には名刺交換会を予定しておりますので、現地参加についても是非ご検討ください。
プログラム
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開会挨拶13:00~
土谷浩一 NIMSインフラ構造材料パートナーシップ事務局長
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13:40~14:40
インフラ維持管理の現状と将来展望
東京海上日動火災保険株式会社 顧問 木村嘉富氏
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14:40~15:40
亜鉛めっき鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計・施工指針(案)の紹介
鹿児島大学 学術研究院理工学域工学系 准教授 審良善和先生
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休憩
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16:00~16:40
コンクリート中の亜鉛表面におけるカルシウムハイドロキシジンケート(CHZ)の形成と成長
物質・材料研究機構 構造材料研究拠点 独立研究者 土井康太郎氏
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閉会挨拶16:40~17:00
2022年度パートナーシップ活動報告
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準備
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名刺交換会17:15~18:30
軽食・飲み物付き
申し込み方法および手順
会場準備等の都合上、2023年2月21日(火)17:00までにNIMSインフラ構造材料パートナーシップ事務局(rcsm-unei@ml.nims.go.jp)まで参加者のお名前とe-mailのアドレス、参加方法(現地、オンライン)、現地参加の方は、名刺交換会(会費制)参加の有無をご連絡ください。
ご連絡頂きましたアドレスに2月24日(金)に招待状をお送りいたします。また、プロジェクターや大型のモニター等を使用して複数名で聴講なさる場合は、代表者のお名前とe-mailアドレスと併せて、聴講する方々のご所属とお名前をご連絡ください。
講演概要
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「インフラ維持管理の現状と将来展望」
東京海上日動火災保険株式会社 木村嘉富
平成24年12月の笹子トンネル天井版落下事故を契機として始められた道路橋などの定期点検は、現在2巡目が進められている。点検の効率化や予防保全の推進のためには、革新的な技術のみでなく様々な技術を使っていく事が求められる。本講演では、道路構造物の維持管理の現状と今後の方向性を展望し、政府における技術開発への取り組みや国土交通省における新技術活用の動向を紹介する。 -
「亜鉛めっき鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計・施工指針(案)の紹介」
鹿児島大学 審良善和
平成31年3月に土木学会コンクリート委員会は,亜鉛めっき鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計・施工指針(案)の改訂版を発刊した。昭和55年に発刊されていた同指針(案)の内容を最新のものとすると同時に,性能設計の考え方を導入し,亜鉛めっき鉄筋を用いたコンクリート構造物の耐久性設計を可能としたものである。講演では,本指針の主要部分の内容を紹介する。 -
「コンクリート中の亜鉛表面におけるカルシウムハイドロキシジンケート(CHZ)の形成と成長」
物質・材料研究機構 土井康太郎
亜鉛基板から溶出した亜鉛イオンとコンクリート中のカルシウムイオンが反応することで亜鉛表面にカルシウムハイドロキシジンケート(CHZと表記)と呼ばれる化合物が形成される。これにより、本来両性金属であるはずの亜鉛は高耐食性を示し、亜鉛めっき鉄筋は耐食鉄筋としての働きを獲得している。一方で、CHZの成長は非常に緩慢であるために、これまでCHZの成長に伴うCHZの構造変化や耐食性変化に関して詳細な検討は行われてこなかった。本講演では、我々が開発した、CHZ形成の律速過程である酸素還元反応を促進させることでCHZの成長を加速させる新たな表面処理法ならびに、電気化学測定から得られたCHZの形態と耐食性の関係について述べる。