NIMSインフラ構造材料パートナーシップ 2024年度第3回研究会
主催
国立研究開発法人物質・材料研究機構 構造材料研究センター
NIMSインフラ構造材料パートナーシップ
日時
2025年2月17日(月)13:30~17:20
※17:30より技術交流会(会費制)がございます。
方式
現地およびオンラインのハイブリッド開催
※オンライン配信はwebexを使用して行います。
場所
物質・材料研究機構 千現地区 先進構造材料研究棟5階 コンファレンスルーム
住所:茨城県つくば市千現1-2-1 最寄り駅:TX「つくば」駅
※「つくば駅」下車後、A3出口を直進した「企業バスのりばB」よりNIMSの定期便バスにご乗車いただけます。つくば駅からNIMS千現地区までは10分程度です。
【つくば駅発】 11:50(3号車)/12:00(1号車)/12:30(2号車)
趣旨
この度、NIMSインフラ構造材料パートナーシップでは、「NIMSインフラ構造材料パートナーシップ2024年度第3回研究会」を、2月17日(月)に開催いたします。
今回は、国立研究開発法人産業技術総合研究所の加藤英俊氏に「インフラ検査用ポータブルX線検査システムの開発」についてご講演いただきます。また、会員企業のご紹介を1件予定しています。新たに発足した3つのワーキンググループ活動に関するNIMSの技術紹介も行います。研究会後には技術交流会を予定しておりますので、現地参加についても是非ご検討ください。
プログラム
-
13:30~13:40
開会挨拶
土谷浩一 NIMSインフラ構造材料パートナーシップ事務局長
顧問ご挨拶
魚本健人先生(東京大学名誉教授、土木研究所顧問)
宮川豊章先生(京都大学名誉教授) ※オンライン
-
13:40~14:40
「インフラ検査用ポータブルX線検査システムの開発」
国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター 分析計測標準研究部門
放射線イメージング計測研究グループ 研究グループ長 加藤 英俊氏 -
14:40〜15:10
企業技術紹介「(仮)新しい材料の耐久性評価に関する事例紹介」
東亜建設工業株式会社 技術研究開発センター 新材料・リニューアル技術グループ
田中 亮一氏 -
休憩
-
‐NIMS技術紹介‐WG活動
-
15:30~16:00
「変形を構造色変化で視認できるシート」
電子・光機能材料研究センター ナノフォトニクスグループ
主席研究員 不動寺 浩 -
16:00~16:30
「鉄筋腐食非破壊検査」
構造材料研究センター 積層材料グループ
主幹研究員 何 東風 -
16:30~17:00
「第3期SIPにおけるNIMS耐食鉄筋の研究進捗」
構造材料研究センター 耐食材料グループ
主任研究員 土井 康太郎 -
17:00~17:20
事務局連絡(2024年度活動報告、次年度予定)、閉会挨拶
-
交流会設営準備
-
17:30~18:30
技術交流会(会費制:軽食・飲み物付き)
-
講演概要
・「インフラ検査用ポータブルX線検査システムの開発」
(国立研究開発法人産業技術総合研究所 加藤 英俊)
高度成長期に建設・製造された社会・産業インフラは、老朽化が進み、適切な維持管理が求められている。産総研では電柱や産業プラント配管などインフラ構造物の効率的な検査技術を実現するため、小型軽量なX線源、大面積高感度なX線イメージング検出器、ロボット・AI技術を組み合わせて3次元的な画像診断を行うことができるX線検査システムなどの開発に取り組んできた。研究会ではこれら研究開発について紹介する。
-
‐NIMS技術紹介‐WG活動(①耐食鉄筋、②鉄筋腐食非破壊検出、③歪み可視化シート)
・「変形を構造色変化で視認できるシート」(WG活動③)
(電子・光機能材料研究センター 不動寺 浩)
我々は構造体の変形を鮮明な構造色の変色として視認できる“歪み可視化シート”と“ひび割れ可視化シート”を開発しました。耐候性などの最近の話題を紹介します。また、WG活動ではシートそれぞれの特徴を踏まえたニーズや用途開発を期待します。
・「鉄筋腐食非破壊検査」(WG活動②)
(構造材料研究センター 何 東風)
鉄筋の腐食はコンクリート構造物の強度を低下させる。鉄筋の腐食を早期に発見することは、コンクリート構造物の維持管理にとって重要である。渦電流探傷法を用いて、鉄筋の腐食を評価するシステムを開発した。励磁コイルに交流電流を流して交流磁界を発生させ、鉄筋に渦電流を誘導した。渦電流によって生成された信号を検出するために検出コイルを使用した。ロックインアンプを用いて同位相信号と90度位相差信号を取得し、X-Yグラフをプロットした。X-Yグラフの傾きから、鉄筋や鋼線の腐食を評価することができる。 システムを最適化するために、加振周波数、コイルの種類、コイルの大きさが実験結果に及ぼす影響を調べた。Raspberry Piを用いた可搬型小型システムも開発した。
・「第3期SIPにおけるNIMS耐食鉄筋の研究進捗」(WG活動①)
(構造材料研究センター 土井 康太郎、廣本祥子、土谷浩一)
第1期SIPにおいて開発されたNIMS耐食鉄筋を実用化するべく、第3期SIPでは社会実装に向けた研究開発を行っています。添加元素や熱処理がNIMS耐食鉄筋の耐食性や力学特性に及ぼす影響、鉄筋暴露試験の結果などこれまでの2年間で新たに得られた知見を中心に最新の動向について紹介いたします。また、WG活動において皆様と良い関係を築けるよう、NIMS耐食鉄筋が持つ技術シーズと実用化に向けたニーズについて紹介いたします。
申し込み方法および手順
2025年2月12日(水)までにNIMSインフラ構造材料パートナーシップ事務局(rcsm-unei@ml.nims.go.jp)宛に参加者とその方のe-mailのアドレス、参加方法(現地、オンライン)、現地参加の方は、技術交流会(会費制)参加の有無をご連絡ください。技術交流会参加ご希望の方は2月10日(月)までにご連絡ください。技術交流会会費:2,000円(当日、受付にて現金でお支払いください。)
ご連絡いただいたアドレス宛に2月13日(木)頃までに招待状をお送りいたします。プロジェクターや大型のモニター等を使用して複数名で聴講される場合は、代表者のお名前およびe-mailアドレスと併せて、聴講者のご所属とお名前をご連絡ください。
交流会領収書
交流会領収書は原則として個人宛に発行いたしますが、会社名をご希望の際はお知らせください。
なお、NIMSインフラ構造材料パートナーシップは適格請求者発行事業者として未登録のため、インボイス登録事業者ではございません。ご理解の程、宜しくお願いいたします。