NIMSインフラ構造材料パートナーシップ 2025年度 第1回研究会
日時
2025年5月29日(木) 13:00 ~ 17:05
開催方式
現地およびオンラインのハイブリッド開催
※オンライン配信はwebexを使用して行います。
場所
エッサム神田ホール1号館 5階・イベントホール2
JR神田駅 東口 徒歩1分 または 東京メトロ銀座線 神田駅 3出口
主催
国立研究開発法人物質・材料研究機構 構造材料研究センター
NIMSインフラ構造材料パートナーシップ
趣旨
この度、NIMSインフラ構造材料パートナーシップでは、「NIMSインフラ構造材料パートナーシップ2025年度第1回研究会」を、2025年5月29日(木)に開催致します。
今回は維持管理と劣化機構をテーマに、八潮市の道路陥没事故で注目されているコンクリートの硫酸劣化対策、世界最長の海底トンネルである青函トンネルの維持管理、鋼橋の劣化損傷と維持管理技術開発についての講演を企画しました。
また会員企業紹介として㈱コベルコ科研の技術紹介を予定しています。是非ともご参加ください。
プログラム
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13:00〜13:10
開会挨拶、顧問ご挨拶
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13:10〜14:10
「下水道施設でのコンクリートの硫酸劣化対策(仮)」
大成建設㈱ 社会基盤技術研究部 コンクリートGX研究室 宮原 茂禎 氏 -
14:10〜15:10
「青函トンネルの維持管理」
鉄道・運輸機構 北海道新幹線建設局 工事調整部 小原 雄一 氏 -
15:10〜15:30
休憩
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15:30〜16:30
「鋼橋の損傷事例と維持管理技術の研究開発」
東京都立大学都市環境科学研究科 都市基盤環境学域 村越 潤 氏 -
16:30〜17:00
会員企業紹介
㈱コベルコ科研 (詳細調整中)
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17:00〜17:05
諸連絡、閉会
申し込み方法および手順
令和7年5月22日(木)までにNIMSインフラ構造材料パートナーシップ事務局(rcsm-unei@ml.nims.go.jp)まで参加者とその方のe-mailのアドレス、参加方法(現地、オンライン)をご連絡ください。
ご連絡頂きましたアドレスに5月26日(月)頃までに招待状をお送りいたします。また、プロジェクターや大型のモニター等を使用して複数名で聴講なさる場合は、代表者のお名前とe-mailアドレスと併せて、聴講する方々のご所属とお名前をご連絡ください。
講演概要
「下水道施設でのコンクリートの硫酸劣化対策(仮)」
下水道は我々の生活に欠かせない社会インフラであり、既に約2200ヶ所の処理場と49万mの管路が構築されるに至りますが、施設のコンクリートは微生物が生成する硫酸により激しい劣化を生じる場合があります。本講演では、下水道におけるコンクリートの硫酸劣化のメカニズムと対策技術、および耐硫酸性を持つ新たなコンクリートついて紹介します。
「青函トンネルの維持管理」
青函トンネルは、本州方の青森県と北海道を結ぶ総延長53.85kmの長大海底トンネルである。1964年1月に日本国有鉄道が北海道方にある吉岡調査斜坑の掘削に着手、同年3月に日本鉄道建設公団が事業を継承し、24年の歳月を経て1988年3月に津軽海峡線の一部として、世紀のビッグプロジェクトであった青函トンネルが開業した。
その後、2016年3月の北海道新幹線(新青森・新函館北斗間)の開業にともない、世界でもあまり例のない3線軌による新幹線と在来線の共用走行を行っている。青函トンネルは、開業から37年が経過した現在、本州と北海道を結ぶ重要幹線として安定した輸送を確保している。
本講演では、青函トンネル工事や設備の概要、開業後の維持管理について発表する。
「鋼橋の損傷事例と維持管理技術の研究開発」
道路橋の高齢化が進む中、構造物としての機能を確保できるような合理的な維持管理手法の確立が急務となっている。橋梁のようにさまざまな外的作用を受ける構造物では、劣化損傷・変状の要因も多岐にわたり、それらが橋の機能に与える影響を評価するのは容易ではない。講演では、鋼橋を対象として、損傷・対策事例を紹介するとともに、事例を通して維持管理技術の研究開発について話題提供する。